Ghost is the shadow under a shoe.

自我というものを考える。自我には「今自我があるかどうか」を判定できる機能が不可分についているとしよう。そういう機能の付いていない自我というのはありえない

自我があるときには自我判定機能が「自我があるよ」という結果を返す。しかし自我が無いときには自我判定機能も存在しないので「自我がないよ」という結果は返ってこない。普通に考えると「自我があるよ」に対照するのは「自我がないよ」なわけだけれども、今の想定において、「判定機能自体が無い」、というのが対照しているのだと考えると、これは例の「無いよりももっと無い」の構造だ。「自我があるよ」に対して「自我がある/無いという2値原理がないよ」という。靴の裏には、影があるとかないとか、ないよ。

自我判定機能、というのは何と何をどう判別して機能するのか?そもそも可能なのか?というのも気になるところだけれど、それよりも最初のありえないのないって、この場合、何だ。

Ghost is the shell. - 無方研日記