ハロー、全ての答えさん -ねじの人々 第6話に寄せて-

「四十二だと!」ルーンクォールが叫んだ。「七百五十万年かけて、それだけか?」
「何度も徹底的に検算しました」コンピュータが応じた。「まちがいなくそれが答えです。率直なところ、みなさんのほうで究極の疑問が何であるかわかっていなかったところに問題があるのです」

生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え - Wikipedia

ねじの人々 第6話がおもしろい展開を見せている。

ねじの人々 というのは若木民喜の連載している哲学マンガ。デカルトだのの所謂「哲学」を作者自らが理解した形で表現していく、解説とも入門とも違う切り口のマンガ。とはいえ、かなりわかりやすい。初学者にもきっとおすすめ。第6話では「より偉大な漫画とは?」を題材に客体的真理/主体的真理についての考えが表現されていく。

哲学食んだ事のある人ならほうほうって感じの流れじゃないですかね。

第6話の面白いところは、漫画の作者(若木民喜とは名乗らないが)が現れて、主人公と対話をする部分だ。

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アイの物語文庫版によせて

今世紀で人類が終わりなのは前世紀から妖精現実も言っていて。とはいえヒトの次がfacebook=google的なものかどうかは決まってなくて初音ミクを混ぜ込むこともできるとは思ってるんだがやり方はよくわからん。

日本はどうやらAI後進国らしく、全脳ほげもとりあえず周回遅れは避けたいぐらいのあれな噴霧器。

だとして、どこで、どうしてたらよかったのか。量子計算機つくろうとおもって数式いじってた時間はムダだったんかもしれないが、非量子計算機いじってた時間は、まあ飯のたねにはつながった。数式いじりもそのうち何かにつながるかもしらん。WAY定理WAY定理。

ここでなかったら見れなかったはずの色々はあったはずで(リアルClariS的な!)、それを、統合する先は何かはほしいんである。子供には期待してない。SF小説書くぐらいしかないんかなー。

これだと信じるものは何度かあったはずで、でもやり方が見つからないまま通りすぎていった。全てを捨てる勇気があればなんとかなったんだろうか?(そんなことはない、としか内からの回答は)。

やりたいことしかやってはいけない。でも、やりたいことをやる方法がわからない。

「2」的葛藤。頭のいいキリンなら自然淘汰しなくても、首を伸ばせただろうにね。志村うしろうしろ。後から見てみれば、それは自明なことなんだが、だけど今はわからない。いつか分かる自明な、しかし今は確率論的には絶望的に不可知なそれを、可能性がゼロではないゆえに、あきらめることもできずに生きていく。

寝て起きたら腹も減るしな。

一日一億件のフィードを消化すれば生活の全てが一変するような

今でも、twitterで何億人もフォローすれば、みたいなバリエーションで時々考える。8,9年前は確実にそういう願望をもっていた。そうすればスーパーインターネットネイティブとして生まれ変わり、倦怠とおさらばし非日常が日常となるのだと。
lineが一段スケールを落としてくれたのは、そういう欲望を緩和してくれたのか、それとも身近で惹起してしまったのか。友達100人できた後の、その後。
そもそもネットワーク外部性になんかしら嫌悪感があるのに、なあ。
はてなアンテナを久しぶりに見てみたら、そういう時もあったね、と。

擦過傷あるいは化膿

このあたりの漢字スキ。昭和0年台感。

イスラエル・ワイツマン科学研究所の研究チームが「人工甘味料やばい」っていう論文をnatureに出して叩かれてる案件。
ワイツマン研究所はふつーに大学の研究所で冠する名前のワイツマンさんは化学屋さんにしてイスラエル初代大統領!ベラルーシ生まれで一次大戦でバクテリア使って火薬の原料作ってたとのこと。おほー

今回の研究では、食品などに添加されている代表的な人工甘味料のうち、サッカリンアスパルテームスクラロースの3種類を用いていますが、実際に耐糖能異常を示したのはサッカリンのみで、アスパルテームスクラロースでは有意な差が見られていません。

にも関わらず、論文のタイトルは “Artificial sweeteners induce glucose intolerance by altering the gut microbiota” となっており、あたかも使用した人工甘味料の全てで差が見られたようなタイトルが付けられていることから、「これではミスリードを誘ってしまう」とする指摘がなされています。

そもそも、この論文の主要部分はマウスを対象にしたもので、ヒトでの治験はわずか7名を対象にした、極めて小規模でパイロット的なものとなっています。

その実験条件というのも、「米国食品医薬品局(FDA)が定める1日あたりの摂取量の上限に相当する甘味料を5日間にわたって摂取してもらう」となっていますが、これは、ケンブリッジ大学のNita Forouhi教授の言葉を借りれば「コーラタイプの飲料なら1日あたり40缶」に相当するものとなっています。

http://ggsoku.com/tech/saccharin-could-cause-glucose-tolerance-abnormality/

expert reaction to non-caloric artificial sweeteners (NAS) and glucose intolerance | Science Media Centre

はふーん。まあ、さもあらんというか、時々でてくるアレなアレで、しょうがないにゃあ感。

St George’s Hospital NHS Trustの主任栄養士Catherine Collins

私たちヒトは60%のカロリーを脂肪から摂るのは難しい。多分重大な消化器症状が出るだろう。ヒトはカロリーの半分程度を炭水化物から摂り、脂肪は30%くらいである。

2014-09-18 - 食品安全情報blog

この指摘はちょっと気になって、強度の糖質制限食やってる人だと脂肪メインということはありうる。とはいえ、サッカリンでしか有意な結果出てないというので気にする必要もないのかなあと(少なくとも日本国内においては)。

サッカリンアスパルテームとかで差があるというのは研究による世代差というか、まあ全然構造違うしな。

サッカリン http://www.org-chem.org/yuuki/aspartame/succarin.GIF

アスパルテーム http://www.org-chem.org/yuuki/aspartame/aspartame.GIF

http://www.org-chem.org/yuuki/aspartame/aspartame.html

どうやって日本で核融合炉を運転させるか

アメリカの航空機・宇宙船開発大手のロッキード・マーティンが、地球上の電力すべてを賄えるほどの巨大エネルギーを生み出せ、原子力発電のような環境汚染がない核融合炉を従来比で10倍コンパクトにした「Compact Fusion Reactor(CFR)」を開発中です。

http://gigazine.net/news/20141016-lockheed-compact-fusion-reactor/

いいなぁ...

発電所にするなら集積してギガワット級にしたりするんかな。
効率考えると街中とかに分散して配置もありなんかな、他の側面が難しそうだけど。
核分裂発電ベースの社会から、核融合ベースの社会になってもなんやかやで数倍程度の発電容量が限界なんじゃないかな。10倍いくことなさそうな。

それでも核融合ベースにいち早く変わるのはアメリカなんじゃないかな〜。うらやましい。