児童性愛者よりも肉親の方が危険なのだろか? その2

神奈川県中央児童相談所は2000年から2003年にかけて受けた相談36件を集計し、これを分析した。日本で初めての実態調査である。

調査によると被害者は3歳から17歳の女の子だった。性的行為が28件。そのうち7件は性行為があった。女の子に虐待した加害者は、実父が13件、養父が9件、継父が1件。父親からの虐待が全体の6割を占めていた。

にという調査結果が、「外部の児童性愛者」と「家庭内の性的虐待者」のどちらが危険なのかということを考えるのに役に立つのかを見ようとしていた*1


そのとき発見した、
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kodomo/cyuukann2.pdf
に参考資料として神奈川県中央児童相談所の虐待相談件数というのが載っていて、これが件の調査結果に対応するものではないかと期待した。

でているデータは2000年から2003年で一致しているのだが、28件の性的虐待に対応する部分が見つからないし*2、なにより主な虐待者の6〜7割を占めるのは父親ではなく、実母であるから、どうも趣が違う。

調査のデータ自体が別物、あるいはデータソースは同じでも抽出や解析が異なる別物のレポートなのかもしれない。気になるのは具体的な抽出や解析方法であるのだが…。インターネット上でこういうのを探すのは迂遠なのかもしれない。それ関係の一般書籍を元に手繰った方がよいのかな…。こういう神奈川県だけ、みたいなローカルな情報だと地域的な偏差の影響もありうるし。

*1:そもそも家庭内の虐待に限った調査結果なのかどうかが主に気になるところ

*2:県中央児童相談所管内の性的虐待相談件数は3年で計11件、鎌倉市に限れば0件