タイピングの「音」でパスワードを「盗聴」――

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0509/14/news066.html

盗聴対策といえば夜間交換機。これはグレッグ イーガンの小説「宇宙消失」に登場するガジェット。舞台は人々がナノマシンによる脳内再結線でインストールされるソフトウェア、"モッド"で知能、感性を強化改変する時代。暗号化されて送られてくる通信も脳内で解読し、直に視/聴覚野に送るということもできる。しかし視/聴覚野に送られる際に脳から漏れる電場磁場をフケ大にして検出できる盗聴器も存在するのだ。なので、さらに念入りに視/聴覚野を介さずに通信の内容をいきなり"知る"ことのできるモッドが必要になる。しかし意識のあるときに感覚を介さずに情報がいきなり現れると精神安定上、あまりよくないらしい。そこで一工夫、夜間交換機は寝ている間に限って情報を知らせてくれる。起きると、"いつの間にか"通信の内容は頭に入っている。