架橋者

ニセ科学の問題でもそうなのだけれども、事案というか事件が起きている現場というのは科学の現場ではなくて、教育だったり医療だったり、そういうカテゴリで見るべき流れような気もする。そもそも、科学の現場で科学的な問題が起こったりするものかしらん。
オーバ−ドクター問題を素粒子物理学で解消するわけにはいかず、医療崩壊を医学で解決することはできず、教育上のニセ科学を教育学で是正するのは難しく、デスマを止めるプログラムは、書けない。じゃあ、なんだ、何があるんだと言って、何かが一手に引き受けます、ということでもないのでしょうし…。
架橋者のモデルを考える。架橋者とは生物学的に対話することが困難になるほど隔たった遺伝子改変人種間のコミュニケーションを繋ごうとする人々のこと。人々が専門化/分化したがために生じるギャップから起こる問題。そのような問題を解決するのに、架橋者という解は有用なのだろか。
例えば、科学技術インタープリターは架橋者足りえるのかどうか。どうか。科学と何かを橋渡しすることができるとして、一体何と、誰との間を架橋すればいいのだろう。一般の人?って、誰、だ。