赤のない暮らし

CRTディスプレイの調子悪くなって一月ほど経つ。症状としては赤がほとんどでないというものだ。人物は血色悪く、料理はまずそうに、金属はより冷たく、見える。華やかでかわいくデザインされたであろうものも、むしろキモくみえる。生活空間に完全に赤がなくなってしまったら、きっと自分は辛く感じるだろうな。でも買いかえるつもりはなかったりする。デスクトップから赤がなくなってもそんなに困らないという事がわかったから。…もちろん、赤で赤かれた文字を読むとき以外は。